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- 作者: 木田元
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/04/10
- メディア: 文庫
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パラパラと読む。
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いわゆる学校で教えてもらうような「哲学史」の内容でない。
「本質存在」と「事実存在」(実存)というキーワードを軸に読み解かれる哲学史。この点をポイントとして押さえるととても理解しやすい。
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木田元の著作には上記の二つの概念がチラホラでてくる。
「本質存在」が「それが何であるか」をあらわし、「事実存在」は「それが(それとして)ある」ということをあらわす。
(著者は端的に前者を「デアル」、後者を「ガアル」と示す事もある)
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中心テーマとしては、この両概念の平衡の歴史としての「形而上学」の歴史に対する「反」哲学はいかなるものであるか、が据えられ、その萌芽として、19世紀の思想家であるシェリング、マルクス、ニーチェの三人が取り上げられている。