2005-01-01から1年間の記事一覧

論文提出。 あとは期末試験に 科学哲学と心の哲学があるので 関連書を借りてきた。 心の哲学は面白みがいまいちわかりません。 - コジェーヴの「ヘーゲル読解入門」も 借りてきた。 この冬休みはバタイユと ボードリヤールとを読む予定。

合理性。 やっぱりアドルノにもいかないといけないのだろうな。 今はいいや。 - バタイユの普遍経済論の 物理論の側面、倫理のそれ、存在論のそれ。 バタイユの消尽に 現代人間の幸福な生のあり方を見出す 見田宗介。 資料としてのポトラッチ。 それはいずれ…

もっと穏便に謙虚に慎ましやかにやろう。 着想 ・聖と俗をどう扱うか ・贈与と交換の違いをどうするか ・等価性の保証は ・交換の非合理性 ・聖俗は交換原理を駆動させるか ・交換という人間存在における一現象 ・交換の自律/他律 贈与を突っ込んでやるのは…

交換一元論で論文を進めたいけれど、その内容が如何せん説得力に欠けて困る。まず対応するテキストがないということ。ないと判断するほど徹底的に調べてないけれど。ともかくこれが痛い。無いと進められないというわけではないけれど、それ無しで論文として…

蕩尽としての供犠。 聖性について。 またはポトラッチにおける 負い目。 これらにつっこんでいくと 困りそう。 - - 交換せざるを得ない人間をテーマにする。 非合理的交換という人間の根源的原理。 何故人間は交換せざるを得ないか? 論点 ・「交換」はどの…

村上龍の「共生虫」を共生虫 (講談社文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/03/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (56件) を見る村上龍の著作はワクチンだ。 一度読めばもう読まないでいい。 しかし一度は読む…

バタイユは単純に「蕩尽」を称揚するのではない。 普遍経済論第一部「呪われた部分」でのそれは あくまで普遍経済的な「蕩尽」である。 ただ人間においてそれは発現するだけなのである。 あたかも太陽が無尽蔵に爆発し続け、エネルギーを撒き散らすが如く。 …

ゴーゴリの「狂人日記」。 とても笑える。およそ200年前の作品だからこそ 笑えるのか、どうなのか分からないけれど。 ゴーゴリが喜劇としてこれをものしたのかどうかも 分からない。 夢野久作の「ドグラ・マグラ」。 狂人の著作という体ではゴーゴリのと同じ…

過剰はどうしようもなく消費される(蕩尽)。 バタイユ普遍経済論の中心テーゼ。 これは「呪われた部分」だ。 「呪われた部分」は有用性を呪い返す。 有用性は非本来的だ。 - 「贈与」という例は勿論この蕩尽を示している。 「贈与」と「交換」の質的差異。 …

「贈与」は、そのプロセスが遅延された「交換」か? 「贈与」と「交換」の質的差異。 「純粋贈与」−「贈与」−「交換」 - - 「資本主義」の増殖 資本主義においてはどうして増殖が可能か? 等価交換のカラクリ。 労働力の「使用価値」と「交換価値」の差 →交…

「イコール」という交換、交換としての「イコール」 ・同一律 A=A ・私的言語 A=Aという「規則」 ・量子論 A≒A - 社会的交換、経済的交換

バタイユ―消尽 (現代思想の冒険者たち)作者: 湯浅博雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見るこの書によると「欲求」が動物的直接性であり、「欲望」が人間的なものである、と、…

怪物と戦う者は、 自分もそのため怪物とならないように用心するがよい。 そして、君が長く深淵を覗き込むならば、 深淵もまた君を覗き込む ニーチェ「善悪の彼岸」 ニーチェはあまりにも深淵を覗き過ぎた為 怪物になったのか。 ミイラ取りがミイラになる よ…

論文の書き方 (岩波新書)作者: 清水幾太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1959/03/17メディア: 新書購入: 8人 クリック: 190回この商品を含むブログ (60件) を見る私は文字を連ねることは好きであるけれども、文章を書くこと自体を得意としない。 その不…

自己愛とエゴイズム (講談社現代新書)作者: ハビエルガラルダ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1989/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (9件) を見ると 有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」 あくまで言葉のレベルではあるけれども …

レポート提出。 結局突っ込みたかったところの 半分にも到達しないお粗末な代物が出来上がり 己の基礎知識の無さを痛感する結果と相成った。 アドルノ/ホルクハイマーを浅くなでて ハーバーマスの手前で倒れたという具合。 - - フロイトの入門書を。 ジーク…

というわけで 「アドルノ/ホルクハイマーの考える (啓蒙的)理性の本来的あり方はいかなるものであるか」 をテーマにしよう。 ハーバーマスは(近代的)理性でこれに対峙するわけか。

レポートの予定 大きなポイントを「啓蒙としての理性」に絞って 論を運ぼうと思う。 「啓蒙の弁証法」のモチーフは平たく述べるとこうだ。 啓蒙としての理性は歴史的に推進されてきた。 自然を支配することが文明の前提であり、 その支配を推し進めることが…

客観的理性は観念的である、形而上的であると否定される。一方、主観的(道具的)理性は本質的に問題がある。それは質を量に変換する。合理性という非合理性。啓蒙は、文化はそれに基づいて遂行されてきた。近代的理性的啓蒙の悲惨。アドルノ/ホルクハイマー…

近代の運動として、啓蒙としての理性、理性的な啓蒙が行き着いた地点、それがナチスの合理という非合理であるということ。「啓蒙の弁証法」でアドルノ/ホルクハイマーが言わんとしたことを暴力的に約めてみた。神話にも啓蒙的な契機がある。逆もまた然り。で…

平行して哲学と反哲学 (同時代ライブラリー (279))作者: 木田元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/09/13メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るをつまみ食い。 Ⅰは「存在」を通しての西洋=哲学の見返し。ハイデガー・メルロ=…

「啓蒙の弁証法」かハーバーマスあたりで一本レポート書くことになろうかと思われるので、フランクフルト学派関連の書物を2冊。その昔アドルノに師事していたという紱永恂氏のフランクフルト学派の展開―20世紀思想の断層作者: 徳永恂出版社/メーカー: 新曜…

ハイデガー『存在と時間』の構築 (岩波現代文庫―学術)作者: 木田元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 63回この商品を含むブログ (36件) を見る 終章まで読む。 - ハイデガー「存在と時間」は何故未完に終わった…

ヘーゲルは末恐ろしい。 人間の本質は「労働」にあるということ。 そのニュアンスは人間の自己としての単なる働きかけにあるとしても。つまり「仕事をする」という意味での「arbeit」ではないにしても、この語を選んだヘーゲルには未来を見たある直観があっ…

反哲学史 (講談社学術文庫)作者: 木田元出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 38回この商品を含むブログ (27件) を見る パラパラと読む。 - いわゆる学校で教えてもらうような「哲学史」の内容でない。 「本質存在」…

破綻していたので、なんとか復活します。