スピノザ「知性改善論」 「真実・最高の善」のための。 「真の善」「最高の善」のスピノザによる解を解釈する。 ・人間にとって普通、善悪は相対的である。 ・善悪は完全・不完全と同様である。 ・事物の本性においては本来、完全も不完全もない。 生起する…

「美学の逆説」谷川渥 「Ⅱ 崇高と芸術 カント『判断力批判』に即して」 カントの議論において崇高概念と芸術とが結びつく可能性があるのかどうか、もしあるとすれば、それはどのようにしてであるのか 崇高に関して 「崇高」の一般条件: 「相対的に法外なも…

意識の諸状態の強さにも色々ある。そのことが「大きさ」と「強さ」を同一視する問題の理解に困難を招く。 例えば、「いかなる外延的要素も介入しない」、当否はともかく「自分だけで完結しているように見える」「深い喜びとか悲しみ」「反省的な情念」「美的…

岩波文庫のベルクソン「時間と自由」を読む。 何が書かれてあるのかを理解することに努める。 - 序言から。 「持続と延長、継起と同時性、質と量とを混同していることをはっきりさせる」ことで、「自由の問題そのもの」が消滅する。その論証がこの本の最奥の…

例えば、全くインターネットをしない人間がいる ということはどういうことか。 そういう人間は実在する。 その場合その人間には、二区分で言うところの 「リアル」しかないのか? - 人間の総数=インターネット参加者の総数 という事態のみが「ネットとリア…

ネットとリアルの分別を大前提にしている 思考様式。 それはそんなに自明なのか?

「ポップな消費」で意味するところは大まかに 消費のための消費(たくさんの消費がありそう)。 本当のことがなくても元気。 悪く言えば、政治(態度)的に無責任なのかも。 (例えば、政治すらポップに消費されるとの弁)

卒論を自己満足に載せて、時間をつぶす。 「バタイユの普遍経済論にみる存在論と倫理の架橋」 序章 バタイユの普遍経済論は単なる一経済学説などではない。このことは筆者が今更言い立てる必要のないほど周知であるだろう。それは、まず人間の存在論であり、…

今こそマルクスを読み返す (講談社現代新書)作者: 廣松渉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/06/12メディア: 新書購入: 10人 クリック: 65回この商品を含むブログ (51件) を見るポイントは「労働力商品」だと思う。 マルクスの世界認識は面白い。 理念的な…

時間と自由 (岩波文庫)作者: ベルクソン,Henri Bergson,中村文郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/05/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ (43件) を見る一昔前に読んだのだけれど 大部分ピンと来なかった。再読する。 -

ニーチェとヴェーバー作者: 山之内靖出版社/メーカー: 未来社発売日: 1993/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るパラパラとやる。 論文集。やはりアカデミックな内容。 またいつか読もう。

この冬は結局 ヴェーバー関連を読んでいた。マックス・ヴェーバー入門 (岩波新書)作者: 山之内靖出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/05/20メディア: 新書購入: 11人 クリック: 43回この商品を含むブログ (54件) を見るヴェーバーの知のダイナミズムの概…

論文提出。 あとは期末試験に 科学哲学と心の哲学があるので 関連書を借りてきた。 心の哲学は面白みがいまいちわかりません。 - コジェーヴの「ヘーゲル読解入門」も 借りてきた。 この冬休みはバタイユと ボードリヤールとを読む予定。

合理性。 やっぱりアドルノにもいかないといけないのだろうな。 今はいいや。 - バタイユの普遍経済論の 物理論の側面、倫理のそれ、存在論のそれ。 バタイユの消尽に 現代人間の幸福な生のあり方を見出す 見田宗介。 資料としてのポトラッチ。 それはいずれ…

もっと穏便に謙虚に慎ましやかにやろう。 着想 ・聖と俗をどう扱うか ・贈与と交換の違いをどうするか ・等価性の保証は ・交換の非合理性 ・聖俗は交換原理を駆動させるか ・交換という人間存在における一現象 ・交換の自律/他律 贈与を突っ込んでやるのは…

交換一元論で論文を進めたいけれど、その内容が如何せん説得力に欠けて困る。まず対応するテキストがないということ。ないと判断するほど徹底的に調べてないけれど。ともかくこれが痛い。無いと進められないというわけではないけれど、それ無しで論文として…

蕩尽としての供犠。 聖性について。 またはポトラッチにおける 負い目。 これらにつっこんでいくと 困りそう。 - - 交換せざるを得ない人間をテーマにする。 非合理的交換という人間の根源的原理。 何故人間は交換せざるを得ないか? 論点 ・「交換」はどの…

村上龍の「共生虫」を共生虫 (講談社文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/03/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (56件) を見る村上龍の著作はワクチンだ。 一度読めばもう読まないでいい。 しかし一度は読む…

バタイユは単純に「蕩尽」を称揚するのではない。 普遍経済論第一部「呪われた部分」でのそれは あくまで普遍経済的な「蕩尽」である。 ただ人間においてそれは発現するだけなのである。 あたかも太陽が無尽蔵に爆発し続け、エネルギーを撒き散らすが如く。 …

ゴーゴリの「狂人日記」。 とても笑える。およそ200年前の作品だからこそ 笑えるのか、どうなのか分からないけれど。 ゴーゴリが喜劇としてこれをものしたのかどうかも 分からない。 夢野久作の「ドグラ・マグラ」。 狂人の著作という体ではゴーゴリのと同じ…

過剰はどうしようもなく消費される(蕩尽)。 バタイユ普遍経済論の中心テーゼ。 これは「呪われた部分」だ。 「呪われた部分」は有用性を呪い返す。 有用性は非本来的だ。 - 「贈与」という例は勿論この蕩尽を示している。 「贈与」と「交換」の質的差異。 …

「贈与」は、そのプロセスが遅延された「交換」か? 「贈与」と「交換」の質的差異。 「純粋贈与」−「贈与」−「交換」 - - 「資本主義」の増殖 資本主義においてはどうして増殖が可能か? 等価交換のカラクリ。 労働力の「使用価値」と「交換価値」の差 →交…

「イコール」という交換、交換としての「イコール」 ・同一律 A=A ・私的言語 A=Aという「規則」 ・量子論 A≒A - 社会的交換、経済的交換

バタイユ―消尽 (現代思想の冒険者たち)作者: 湯浅博雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見るこの書によると「欲求」が動物的直接性であり、「欲望」が人間的なものである、と、…

怪物と戦う者は、 自分もそのため怪物とならないように用心するがよい。 そして、君が長く深淵を覗き込むならば、 深淵もまた君を覗き込む ニーチェ「善悪の彼岸」 ニーチェはあまりにも深淵を覗き過ぎた為 怪物になったのか。 ミイラ取りがミイラになる よ…

論文の書き方 (岩波新書)作者: 清水幾太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1959/03/17メディア: 新書購入: 8人 クリック: 190回この商品を含むブログ (60件) を見る私は文字を連ねることは好きであるけれども、文章を書くこと自体を得意としない。 その不…

自己愛とエゴイズム (講談社現代新書)作者: ハビエルガラルダ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1989/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (9件) を見ると 有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」 あくまで言葉のレベルではあるけれども …

レポート提出。 結局突っ込みたかったところの 半分にも到達しないお粗末な代物が出来上がり 己の基礎知識の無さを痛感する結果と相成った。 アドルノ/ホルクハイマーを浅くなでて ハーバーマスの手前で倒れたという具合。 - - フロイトの入門書を。 ジーク…

というわけで 「アドルノ/ホルクハイマーの考える (啓蒙的)理性の本来的あり方はいかなるものであるか」 をテーマにしよう。 ハーバーマスは(近代的)理性でこれに対峙するわけか。

レポートの予定 大きなポイントを「啓蒙としての理性」に絞って 論を運ぼうと思う。 「啓蒙の弁証法」のモチーフは平たく述べるとこうだ。 啓蒙としての理性は歴史的に推進されてきた。 自然を支配することが文明の前提であり、 その支配を推し進めることが…