客観的理性は観念的である、形而上的であると否定される。一方、主観的(道具的)理性は本質的に問題がある。それは質を量に変換する。合理性という非合理性。啓蒙は、文化はそれに基づいて遂行されてきた。近代的理性的啓蒙の悲惨。アドルノ/ホルクハイマー…

近代の運動として、啓蒙としての理性、理性的な啓蒙が行き着いた地点、それがナチスの合理という非合理であるということ。「啓蒙の弁証法」でアドルノ/ホルクハイマーが言わんとしたことを暴力的に約めてみた。神話にも啓蒙的な契機がある。逆もまた然り。で…

平行して哲学と反哲学 (同時代ライブラリー (279))作者: 木田元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/09/13メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るをつまみ食い。 Ⅰは「存在」を通しての西洋=哲学の見返し。ハイデガー・メルロ=…

「啓蒙の弁証法」かハーバーマスあたりで一本レポート書くことになろうかと思われるので、フランクフルト学派関連の書物を2冊。その昔アドルノに師事していたという紱永恂氏のフランクフルト学派の展開―20世紀思想の断層作者: 徳永恂出版社/メーカー: 新曜…

ハイデガー『存在と時間』の構築 (岩波現代文庫―学術)作者: 木田元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 63回この商品を含むブログ (36件) を見る 終章まで読む。 - ハイデガー「存在と時間」は何故未完に終わった…

ヘーゲルは末恐ろしい。 人間の本質は「労働」にあるということ。 そのニュアンスは人間の自己としての単なる働きかけにあるとしても。つまり「仕事をする」という意味での「arbeit」ではないにしても、この語を選んだヘーゲルには未来を見たある直観があっ…

反哲学史 (講談社学術文庫)作者: 木田元出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 38回この商品を含むブログ (27件) を見る パラパラと読む。 - いわゆる学校で教えてもらうような「哲学史」の内容でない。 「本質存在」…

破綻していたので、なんとか復活します。